クラシックは吹けるのにポップスがダメな人
2010年12月06日 14:23
| 上手になる為のミニテクニック
今回はクラシック音楽はそれなりに吹けるんだけど、ポピュラーミュージックを吹くとなんかサマにならない・・・
と悩んでいる人へのちょっとしたアドバイスです。
実は、リオもこの問題で随分長い間悩んでいた時期があったのです。
ラジオなどでよく流れているクラシック音楽のフルートの楽譜を買ってきて吹いてみると、あまり難しくない曲なら、ところどころ間違いながらでも、それなりにプロの演奏家と同じような感じで演奏することが出来ます。
ところが、ポピュラーミュージックのフルートの楽譜を買ってきて吹いてみると、オリジナルの演奏と全く違った感じにしか吹けないのです。
何度も練習して、楽譜通りに間違いなくリズムも正確に吹けば吹くほど、ラジオやCDで聞くオリジナルの演奏と感じが全然違って聞こえるのです。
ポップスが吹けないという人の悩みがこれなのです。
楽譜自体はクラシック音楽よりも随分シンプルで簡単なものがほとんどです。
それなのに、プロのオリジナルの演奏のようにどうしても吹けないのです。
なぜでしょう?
それは、楽譜がシンプルすぎるからなのです。
もちろん、市販の楽譜の中には初心者用にやさしく書き直しているものもあります。
でも、たとえCDの演奏者が演奏しているそのものの楽譜を借りてきたとしても、同じ様には演奏出来ないのです。
何かが違うのです。
その秘密がわかるまでは、クラシックは上手に演奏できても、ポップスは演奏出来ないのです。
これは、フルートだけにかぎりません、どんな楽器でも同じです。
それではこれから、その秘密の種明かしをしていきます。
初めからポップスやジャズの先生について音楽の勉強をしたことのある人にとっては当たり前のことなのですが、子供の時からクラシック音楽の先生からしか音楽を習った事のない人にとってはとても理解しがたいことなのです。
特に、日本の小中高学校の音楽の先生のほとんどは、音大でクラシック音楽だけを学んできた人です。
いまだにクラシック以外は音楽じゃないと思っている先生もいたりします。
これが、クラシックは演奏できても、ポップスを演奏するとサマにならない原因と理由です。
つまり、クラシックとポップスでは同じ楽譜でも読み方や解釈の仕方が全く違うのです。
では、どこが違うのかということになりますね。
それを一言で言うと、アーティキュレーション(articulation)の違いと言えるのじゃないかと思います。
クラシック音楽を演奏する場合、基本的には楽譜に書かれている通りに忠実に演奏します。
ただし、演奏者の個性によってアーティキュレーションのレガート・スタッカート・テヌート装飾音符などの部分の演奏の違いがでてきますが、それらの記号は楽譜の中に既に書き込まれています。
ところが、ジャズを含めたポップス音楽の場合それらのアーティキュレーションの記号は楽譜の中にはほとんど書かれていないのです。
何故書かれていないかと言うと、ポップスの場合アーティキュレーションの部分は作曲家が作るのではなく演奏者が作り上げていくものだからです。
だからポップスの場合、同じ楽譜でも演奏者によって全く違った曲の様に演奏されることもあるのです。
クラシックとポップスの一番大きな違いはスイングするかどうかです。
クラシックの場合にもシンコペーションという概念はありますが、4/4拍子で四分音符が1小節に4個並んでいる場合には、絶対にシンコペーションで演奏されることはありませんね。
ところが、ポップスの場合多かれ少なかれシンコペーションで演奏されるのです。そのシンコペーションも演奏者の気分によって変わるので、シンコペーションではなくスイングすると言います。
スイングの仕方は大きく分けると二通りあります。
始めの音符を長く、次の音符を短く、「タータ、タータ」のように演奏する場合と、その逆で、「タター、タター」と演奏する場合があります。
同じ楽譜なのに、演奏者のその時の気分によってどちらで演奏してもかまわないのです。もちろんグループ演奏の場合は演奏前にどちらでやるかは打ち合わせをしておく必要はあります。
それから、クラシックの場合は装飾音符も初めから楽譜の中に書かれているので、楽譜通りに装飾音符も演奏します。
ポップスの場合、装飾音符が初めから楽譜に書き込まれていることはまれで、装飾音符は演奏者が好きなように付け加えるのです。演奏によってはその場で即興的に付け加えることも多いのです。
特に、ジャズの場合は楽譜には簡単なメロディーが書かれているだけで、あとは個々の演奏者が即興で自分の好きなようにメロディーを展開して興味深い演奏に仕上げていくわけです。
ジャズの場合全く同じ演奏というのは二度と出来ないのですね。
だから同じジャズバンドが同じ曲をを演奏してもあのセッションが良かっただとか、今一だったなんていうことが良く話題になります。
細かいことを言えばもっと他にも要素はありますが、基本的には以上の理由から、ポップスは楽譜通りにいくら上手に演奏してもCDの演奏のようには聞こえないということなのです。
これは、日本の学校の音楽教育の弊害ともいえますね。
もう一つ面白いと思ったことは、ジェームスゴールウェイYouTubeのビデオの中の一つに、ゴールウェイがポップスの曲をレコーディングしているシーンのインタビューの中で、彼は上手くスイングが出来ないんだと言うことを告白しています。
そのため、重要な部分のスイングはアーティキュレーションとして楽譜の中に全て書き込んでいるのだそうです。
楽譜の中に書き込んでおけば楽譜はパーフェクトに読めますから楽譜通りにスイングできるのですね。
クラシック音楽を厳格に学べば学ぶほどスイングとインプロビゼーションは難しくなるという良い例だと思います。
ポップスは肩の力を抜いてもっと自由に演奏しましょう。
と悩んでいる人へのちょっとしたアドバイスです。
実は、リオもこの問題で随分長い間悩んでいた時期があったのです。
ラジオなどでよく流れているクラシック音楽のフルートの楽譜を買ってきて吹いてみると、あまり難しくない曲なら、ところどころ間違いながらでも、それなりにプロの演奏家と同じような感じで演奏することが出来ます。
ところが、ポピュラーミュージックのフルートの楽譜を買ってきて吹いてみると、オリジナルの演奏と全く違った感じにしか吹けないのです。
何度も練習して、楽譜通りに間違いなくリズムも正確に吹けば吹くほど、ラジオやCDで聞くオリジナルの演奏と感じが全然違って聞こえるのです。
ポップスが吹けないという人の悩みがこれなのです。
楽譜自体はクラシック音楽よりも随分シンプルで簡単なものがほとんどです。
それなのに、プロのオリジナルの演奏のようにどうしても吹けないのです。
なぜでしょう?
それは、楽譜がシンプルすぎるからなのです。
もちろん、市販の楽譜の中には初心者用にやさしく書き直しているものもあります。
でも、たとえCDの演奏者が演奏しているそのものの楽譜を借りてきたとしても、同じ様には演奏出来ないのです。
何かが違うのです。
その秘密がわかるまでは、クラシックは上手に演奏できても、ポップスは演奏出来ないのです。
これは、フルートだけにかぎりません、どんな楽器でも同じです。
それではこれから、その秘密の種明かしをしていきます。
初めからポップスやジャズの先生について音楽の勉強をしたことのある人にとっては当たり前のことなのですが、子供の時からクラシック音楽の先生からしか音楽を習った事のない人にとってはとても理解しがたいことなのです。
特に、日本の小中高学校の音楽の先生のほとんどは、音大でクラシック音楽だけを学んできた人です。
いまだにクラシック以外は音楽じゃないと思っている先生もいたりします。
これが、クラシックは演奏できても、ポップスを演奏するとサマにならない原因と理由です。
つまり、クラシックとポップスでは同じ楽譜でも読み方や解釈の仕方が全く違うのです。
では、どこが違うのかということになりますね。
それを一言で言うと、アーティキュレーション(articulation)の違いと言えるのじゃないかと思います。
クラシック音楽を演奏する場合、基本的には楽譜に書かれている通りに忠実に演奏します。
ただし、演奏者の個性によってアーティキュレーションのレガート・スタッカート・テヌート装飾音符などの部分の演奏の違いがでてきますが、それらの記号は楽譜の中に既に書き込まれています。
ところが、ジャズを含めたポップス音楽の場合それらのアーティキュレーションの記号は楽譜の中にはほとんど書かれていないのです。
何故書かれていないかと言うと、ポップスの場合アーティキュレーションの部分は作曲家が作るのではなく演奏者が作り上げていくものだからです。
だからポップスの場合、同じ楽譜でも演奏者によって全く違った曲の様に演奏されることもあるのです。
クラシックとポップスの一番大きな違いはスイングするかどうかです。
クラシックの場合にもシンコペーションという概念はありますが、4/4拍子で四分音符が1小節に4個並んでいる場合には、絶対にシンコペーションで演奏されることはありませんね。
ところが、ポップスの場合多かれ少なかれシンコペーションで演奏されるのです。そのシンコペーションも演奏者の気分によって変わるので、シンコペーションではなくスイングすると言います。
スイングの仕方は大きく分けると二通りあります。
始めの音符を長く、次の音符を短く、「タータ、タータ」のように演奏する場合と、その逆で、「タター、タター」と演奏する場合があります。
同じ楽譜なのに、演奏者のその時の気分によってどちらで演奏してもかまわないのです。もちろんグループ演奏の場合は演奏前にどちらでやるかは打ち合わせをしておく必要はあります。
それから、クラシックの場合は装飾音符も初めから楽譜の中に書かれているので、楽譜通りに装飾音符も演奏します。
ポップスの場合、装飾音符が初めから楽譜に書き込まれていることはまれで、装飾音符は演奏者が好きなように付け加えるのです。演奏によってはその場で即興的に付け加えることも多いのです。
特に、ジャズの場合は楽譜には簡単なメロディーが書かれているだけで、あとは個々の演奏者が即興で自分の好きなようにメロディーを展開して興味深い演奏に仕上げていくわけです。
ジャズの場合全く同じ演奏というのは二度と出来ないのですね。
だから同じジャズバンドが同じ曲をを演奏してもあのセッションが良かっただとか、今一だったなんていうことが良く話題になります。
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