フルートと英語の関係Part8: 「アヒルの口」と「アメリカ人喉」の発音練習について - フルート(超)練習法!吹き方・音楽理論・情報など・・・

フルートと英語の関係Part8: 「アヒルの口」と「アメリカ人喉」の発音練習について

 [ Part7での桜井さんのコメントに対する回答−2]

先回の記事を書いた後、また桜井さんより貴重なコメントをいただくことが出来ましたので、またまた予定を変更して、コメントへのレスをメインの記事で書くことにしました。
この次からは、このトピックに関してはコメント欄でレスすることにします。



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リオです。
桜井さんのコメントにお答えします。

リオ:
>> ・・ネイティブが何故発音記号どおりに発音しないか理解できました。それは、発音記号どおりに単語やフレーズを発音すると「発音しにくい」からです。・・・<<

僕があそこで、「発音しにくい」と書いたのは、発音記号どおりに発音しても「実際には周りの人が発音している感じにならない、できない」と言う意味です。
決して、ネイティブは発音記号に準じた発音ができないと主張しているわけではありません。
短い言葉で、自分が理解していることや感じていることを誤解されずに伝えるのは難しいですね。
これに関しては、桜井さんが訂正してくださっている
>> ネイティブが発音記号通りに発音しないのはできるかできないかの問題でなく、言語音で発音記号通りに発音する必要がないからです。<<

まさにそのとおりだと思います。
僕が使った「発音しにくい」は表現の誤りです。訂正します。
僕も、本当はそのことを言いたかったのですが、上手い表現が思いつきませんでした。
さすがに言語を専門的に研究されている方の言葉だと感服しました。


桜井さん:
>>リオさんお書き込みは、多くの科学的な誤りがありますが・・・<<

桜井さんは、著名な学者や研究所のデータを用いて科学的な観点から、僕が書いたことをを訂正してくださっていますが、
僕が言っていることが科学的に正しいか、誤りかというのは簡単には決定できないと思います。

「○○という学問では誤りとされている」のであればかまいません。

科学は物事の「正解・不正解」を決定させるものではないからです。
科学には絶対的な正解も不正解もないのです。
何かの条件を基準にして相対的に見た場合のみ「正解・不正解」ということが始めていえるはずです。
条件や視点が違えば、答えはいくらでも変ります。

科学的には同じ現象でも、研究者の観察や測定の仕方のルールによって、答えは変わるのです。

人間はアリから見れば大きいというのが正解ですが、ゾウから見れば小さいと言うのが正解です。
科学的にはどちらも同じ現象です。どちらが正解、不正解と言うことはいえないはずです。
人間がアリより小さかったり、ゾウより大きいことは科学的にはありえない。
と言うのならかまわないと思います。
それは正解不、正解を述べているのではなく科学的現象の事実を述べているだけだからです。

もし、桜井さんが現在の言語学という学問で定められているルールから見た場合、僕が言っていることには間違いが多い、と言われるのであれば納得できます。
でも、別の観点に立った学問の分野では、僕の言っていることは間違っていないかもしれません。

とはいえ、
桜井さんは、言語認識の分野の専門的な書籍を沢山読まれており、深く研究されている方だと言うことはわかります。そのなかには、ぼくが今まで考えてもいなかったようなこともあり、大変参考になることが沢山あり感謝しています。

言語認識の分野の研究もなかなか深くて面白いなと改めて感じされられているところです。
特にフォルマントの理論をもとに、シンセサイザーでの人工合成言語の研究などは面白いなと思いました。

言語を情報の伝達手段という観点からだけ見た場合には、科学的に説明したほうが理解しやすいし、納得できます。
でもぼくが、このブログで話をしているポイントは、どうしたらより英語らしい感じの発音が出来るようになるか、という「テクニック」の部分です。
言語の情報伝達とか認識とかという学問の分野とは少しズレている部分だと思います。

テクニックは科学やアカデミックなレベルでの学問としては取り扱われません。
技術として研究応用されるものです。

どんなテクニックを使おうと、アメリカ人がしゃべっている様な感じに英語がしゃべれるように成れればいいわけです。
それが目的です。
手段は多いほどいいと思っています。

このブログでは、僕が経験から感覚的に理解できたことを、率直にできるだけ感覚的な言葉や表現で伝えることを目的としています。
それを、言語学的に間違っていると指摘されればその通りですとしか言えません。

もし僕の言っていることが、科学的に間違っていると指摘された場合には、
科学的には正しくも間違っていないと主張したいと思います。

桜井さん:
>>言語は音楽と違い、情報の伝達です。だからどのような音で、どのような意味があるかを他者が認識できないと意味がありません。<<

これが、桜井さんの固定概念となっている部分だと思います。

ぼくが、このブログで、問題としているのはその部分ではないのです。
それは「わかりきったもの」として問題にしていないのです。

音声による言語は「言葉の意味」だけでなく、響きそのものによっても、心地よいとか悪いとか雰囲気、色合い、らしさ、・・、なども伝える重要な要素があります。
僕が問題にしているのは、音の響きそのもの、音色とか音の色彩とが呼ばれる部分です。

というよりも、むしろ発声装置の作り方、とかチューニングの仕方と言った方がいいかもしれないところです。

「音色や響きは言語ではない」と桜井さんが主張しておられる意味はよくわかるのです。
だからお互いの意見に食い違いが起こっているのだと思います。

「色」は確かに科学的というか、言語学的に言えば、言葉ではないといえます。
しかし、言葉ではない「色」にも感情などの感覚的な情報を伝える要素があります。
場合によっては「色彩」のほうが「言語」よりも多くの情報を伝えることもあります。

ですから、音色そのものは言語ではありませんが、感覚的な情報を伝える要素があることは、桜井さんも否定できないと思います。
その感覚的な情報の中に、日本語とは違う英語が持っている独特の音色というものがあると言うことなのです。
そう言うと、英語と日本語での音色の違いは無いという、桜井さんの声が聞こえてきそうですが・・・・笑い!

でも、その声は正しいのです。
実は僕も、日本語と英語という情報伝達レベルでの音色の違いは無いと、本当は思っているのです。

違うのは、日本人とアメリカ人とでの発声の習慣だと思います。
だから厳密にはイギリス人や他の外国人もそれぞれに違うといえます。
そして、個人レベルで見れば、人それぞれと言うことになると思います。

たまたまアメリカ人が英語をしゃべっていて、日本人が日本語をしゃべっているだけなのです。
その逆をいえば、アメリカ人が日本語をしゃべって、日本人が英語をしゃべっても変わらない部分です。

アメリカ人が日本語をしゃべるとアメリカ人ぽい日本語になります。
なまりの違いだけでなく明らかに音色の違いもあると思います。

違うのは、「らしさ」の部分なのです。
僕が問題にしているのは、その音色の部分を作る微妙な違いのところです。

桜井さんが、僕が言いっていることは科学的に多くの間違いであるといわれる主な理由は、
僕が、「英語と日本語の間には音色や響きの違がある」と言ったところにあると思います。
普通の人はフォルマントの理論とかは知らないので、僕がそう言ってもぜんぜん気にならないところですが、
正確には「アメリカ人」と「日本人」には発声習慣の違いがあると言うべきだったと思います。

そして「英語喉」ではなく「アメリカ人喉」というべきだったと思います。
アメリカ人の多くが「アメリカ人喉」で英語を話すので、喉の奥から発声する太くて低い、響きのある感じの音がしているのだと思うのです。
それが日本人にとっては、アメリカ英語らしいサウンドとしてフォルマントの動的変化と重なったイメージとして認識していると思います。

桜井さんの言われている、言語学的には英語の特徴でない部分です。

インド人やアフリカ人がしゃべる英語も情報伝達という面からは完璧な英語ですが、彼らが話している英語は日本人にとっては英語ではないのです。
英語らしくない英語なのです・・・。


桜井さんから、「英語喉」の問題点を指摘されたので、英語喉についての僕の考えを多く説明してきましたが、
アメリカ人のしゃべり方と、日本人のしゃべり方の違いは、喉の違いよりもむしろ唇の筋肉の使い方のほうにあると僕は思っています。

例えば、インド人がしゃべる英語を聞いていると、どうも「アヒルの口」の習慣がない人が多いように僕は思います。
それこそ科学的に観察して統計を取ったわけではないので、僕が自分なりに観察した範囲ではと断っておきます。
英国人の「アヒルの口」の習慣は、ほぼアメリカ人と同じくらいだと思います。
そして英国人の場合、アメリカ人ほど喉の奥をダラ〜と大きく広げないで、少し締まった感じで発音していると思います。

動的な音の変化は静的な音の響きの上に乗っかっている状態なので、静的な音が「アメリカ人的」でなければ、それが動的に変化しても完全には「アメリカ人的」な音色として感じ取れない思います。
桜井さんが、科学的には静的な音素は、英語も日本語も変わらないと言っている意味や理屈はよく理解できます。
僕は、「英語喉」とか「アヒルの口」と言う言葉は最近知ったばかりですが、僕の言う「フルートの音色を決定する、口と喉の形」と全く同じものだと思っています。

桜井さんは「アヒルの口」に関しては、今まで何もコメントされていませんが、
「アヒルの口」も、音の動的変化ではなく、英語的な響きを発声するための静的な要素だと思います。
唇の横をぐっと引き締めることによって、英語らしい発音になるのです。
これは、英語喉と同じで英語の口の開き方の基本形を作る手段(テクニック)の部分です。

桜井さんの理論からすると、「アヒルの口」も静的な要素なので、英語的な発音とは関係ないということになってしまいます。
「アヒルの口」は明らかに、英語らしい発音をする上でとても重要な要素だと思います。


アヒルの口の体操の動画はこのURLから見ることが出来ます。
http://www.youtube.com/watch?v=utZpEZ-pwxQ


桜井さんは、上の動画で説明されている「アヒルの口」にすることによって起こる、静的な音の変化の要素はどのように解釈されるのでしょか?

もし、静的な要素である「アヒルの口」は英語の発音に影響を与えると言うのであれば、
「英語喉」も英語の発音に影響を与えていると言えるはずです。

「英語喉」と「アヒルの口」とでは、部所と、やり方が違うだけで、静的な音の響きをコントロールすると言う点では全く同じだと思います。
舌や唇の動的変化はその上に乗っかっているもだと言うことです。 

土台の違いは、音の動的変化ではないので言語の情報伝達には影響がない、と言う言語学的な意味は解っているつもりです。
それでも、その土台の大きさや構造の違いが「全ての音の動的変化に影響を与える。」と言う点で重要な要素だ、と僕は言っているのです。
これは、感覚的で微妙な違いですが、決定的な違いだと言っていいと思います。

「フルートを吹くときの口と、喉の形」という表現では、フルートを吹いた経験のある人にしか、解りませんが、「アヒルの口」や「英語喉」は誰にでも感覚的に理解できる素晴らしい言葉だとぼくは思ったのです。
だからこのブログで紹介することにしました。

僕と桜井さんとの意見の違いは、フォーカスしているポイントが違うだけで、どちらもコンフリクトしてはいないと思います。
土台を家の一部と見るか見ないかの違いだと思います。
ハードウエアとソフトウエアの違いともいえます。
ハードの違いが、ソフトに影響を与えると言うことです。
もちろん影響を与えないこともあります。
「アヒルの口」や「アメリカ人喉」はハードウエアです。発音そのものではありません。発音をコントロールするための装置です。
「舌」も、もちろん発音をコントロールするための装置ですが、それは誰でもわかりきったことなので、取り上げていないだけです。
「フォルマント」の波形はソフトウエアの実行結果だと言えるでしょう。

アメリカ人的な発音の音響特性の土台を作るための「アヒルの口」「アメリカ人喉」の練習法は、実際にものすごく効果のある方法だと思うので、言語学的な英語の要素でないという理由で、否定してしまうのは損だと思います。

インド人がしゃべっている様な英語を話したいと思う人には、「アヒルの口」や「アメリカ人喉」の練習は英語の本質的な要素ではないので意味の無いものだと思います。
インド人的な発音をするための別のテクニックが必要になると思います。
それは僕にはわかりません。インド人に聞くのが一番だと思います。

とにかく、実際に多くの人が「アヒルの口」や「英語喉(アメリカ人喉)」の方法でアメリカ英語的な発音が出来るようになったことを実証しているのわけですから、テクニックとして積極的に取り入れたほうがいいと僕は考えます。


桜井さん:
>>フルートと言語音は音を使うのは同じですが、目的が違うので、基本も学習も違う事になり、同様に扱う事は大変に誤解を招くと言う事です。 <<

僕が「フルートの練習をすると、英語の発音に役立つ」と言っているのは「アヒルの口の体操」の部分です。
このブログの、「フルートの吹き方」のところの最初の方で、口の周りの筋肉作りが重要だと言っている部分なのです。

フルートを吹くときの唇の形は特殊なので、音を出す理屈がいくら理解できても「口の周りの筋肉を発達させなければ、理屈どおりの唇の形にできない」と言っている部分です。

あの記事を書いたときには、「アヒルの口の体操」のことは全く知らなかったので、「口の周りの筋肉トレーニング」というような言葉を使っていました。
しかし、最近ブログをサーフしていて上の「アヒルの口の体操」という動画をたまたま見たのです。

この体操は、フルートを上手に吹くための練習ではなく、英語の発音をよくするための口の周りの筋肉トレーニングの方法だったのです。
目的は、全く違いますが、筋肉トレーニングの方法は、僕がやっているのとほとんど同じだったのです。
フルートの場合は顔全体の筋肉をもっと激しくあらゆる方向に動かして鍛えるので、あのアヒルの体操の動画は僕から見るとひよこの体操と言った感じですが基本は同じです。
フルートの顔の筋トレをやれば、アヒルの口の体操以上の効果があるはずです。

この関連性が、すごく面白いと思ったのです。
僕がフルートの練習法として思いついた「口周りの筋トレ」をすると、英語の発音も良くなる、ということをこのブログで紹介すれば、参考になる人が多いのではないかと思ったわけです。

そこで「フルートと英語の関係」というテーマで記事を書くことにしたわけです。
最初は、そのことだけ書く予定だったのですが、それだけでは英語の上達法の記事としては内容が無さすぎると思ったので、僕が英語が出来るようになった経験を思い出して、その他の感じたポイントも紹介することにしたわけです。

その過程で参考となる資料を探していて「英語喉」というブログをたまたま発見したのです。
そのブログで言っていることと、僕が経験で感じていたことがとてもよく似ていたのです。
これは、フルートの音作りとは直接関係ないのですが、喉の奥を広げて音を出すと言う点において、同じ関係があると思ったので、フルートを上手に吹くための喉の使い方を練習すれば「英語喉」を作ることになり、その感覚も自然に解る。
という意味で、「英語喉」の紹介の記事も書くことにしたわけです。


その他の、英語上達のポイントや、文法などについてはフルートとの関係はほとんどありません。
僕は英語の教育者でも、専門家でもありません。
英語を上達させるためのヒントとして、学問的な裏付けは無くても経験から感じたことを、ある意味、無責任に自分の言葉で書いているだけです。
なので、これは補足の部分と言ってもかまわないものです。

しかし、
たとえ学問的には表現が間違っていたとしても、僕が実際に英語が出来るようになった実体験なので何らかの参考になると思うわけです。
幽霊を見たという人は沢山いますが、そのときの体験談のようなものです。
多くの人が聞きたいのは、
その人が見た幽霊が、いつ、どこで、どんな姿をしていたかと言うことで、それが科学的に正しいかどうかと言うのは問題ではないはずです。

これは少し飛躍しすぎた例かと思いますが、
実際にフルートを吹いている人には、僕の言っている、「フルートと英語の関係」という意味は直感でピンと来ると思うのです。

逆に、フルートを吹いていない人にとっては関連性を理解するのは難しいだろうなと思っています。
ピンと来ない人には、どんなに説明しても無理だと言うことは、承知の上でお話しています。

このブログはフルートを吹いた経験のあることを前提として話をしています。
フルートの吹き方に関連しない、英語の上達法を書いたブログやサイトは掃いて捨てるほどあります。
ですから、このブログではフルートを練習をしている人が理解しやすいように特化した言葉や、表現を使って説明しているのです。
フルートを練習している人の多くは、芸術的なセンスがある人だと思うので、直感的感覚で真理を悟っていく人が多いと思っています。


そして、
このブログは基本的にアート的な考え方の世界です。
アートは物理や化学の法則を否定はしませんが、束縛もされないと言う視点で、僕はこのブログを書いています。
でも、桜井さんのコメントでいろいろと考えされられるところがあり、勉強になりました。

以上です。
この次こそは、総まとめ編を書こうと思っています。・・・??

 

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