臨時記号の本当の意味が解かると楽譜が速く読める!Part2
2012年04月11日 21:15
| 上手になる為のミニテクニック
先回は、臨時記号は単に作曲家の人がその音だけを気分によって半音上げたり
半音下げたりしたかったからではないと言うお話をして、力尽きました。
今回はその続きです。
では、作曲家の人がその音だけを、半音上げたり、下げたりしたかったから、
という答えのどこが間違っているのでしょうか?
・
・
・
間違っているのは、「その音だけ」と限定している所です。
実は、臨時記号がついている小節ごと全ての音が移動しているのです。
移動していると言うのは、わかりにくい表現ですが、
つまり、その小節ごと全ての音の調が変わった事になるのです。
例えば、楽譜の先頭に「♭」も「♯」も何もついていない場合は、その楽譜は「ハ長調」の楽譜
と言うことですね。
その楽譜を途中から雰囲気をを変えるために、「ヘ長調」の楽譜に変えたいと思ったときには
一旦その楽譜を終了して、その後に新しく、楽譜の先頭に「♭」を付けた楽譜を続けて
書けばいいわけです。
実際そういう楽譜は沢山存在しています。
曲の前半がハ長調で、後半がヘ長調の曲になっているものです。
でも、曲の中の一小節だけ雰囲気を変えたくて変調したくなったときに
一旦曲を二本の縦線で切ってその度に新たにその小節だけに別の調符号を

こんな感じで沢山付けると楽譜が煩雑になりますよね。
だから、大抵の場合、楽譜全体の調号は楽譜の頭だけに付けて
あとの細かい調の変化は、臨時記号を使って書きます。
そうすると、変調しましたと言うことは書かなくても、
聞く人にはあたかも調が変わったように錯覚して聞こえさせるという、
いわばトリックを使っているわけです。
だから、そのトリックが解かれば、今度は逆に
一小節の中に臨時記号が沢山でてきた場合、
臨時記号が五線譜のどの位置についているのかと言うことさえ見きわめれば、
臨時記号が出て来る度に臨時記号を読む必要はなくなるわけです。
例えば、曲の頭に「♯」が3つ付いているA maiorの曲なら、曲の途中に「♯」の印が無くても
ファと、ドと、ソの音にはいつも「♯」を付けて演奏しますよね。
それと同じように、「♯」の臨時記号が沢山ある小節があった場合には
まずは、どの音に「♯」が付いているかということだけザット見て
沢山あっても結局ファと、ドと、ソの音だけにしか付いていないということが判れば
ああこの小節はA majo[イ長調]に変調したのだなと言うことがわかります。
A majo[イ長調]はファと、ドと、ソの音にいつも「♯」が付くということが
解かるので、その小節の中にいくつ臨時記号が出て来ても
臨時記号をいちいち意識して確認する必要はなくなるわけです。
だから、早いスピードのスケールの上がり下がりがあったりして、
それに、沢山の臨時記号がついていたとしても
これからはそれらの音符を一つづつ読む必要は無く
一番最初の音と、一番上の音だけを読めば
中間の音符は読まなくても間違わずに演奏出来るということになるのです。
解かりましたか、この理屈。
説明がいまいちで、ちょっとわかり難かったかも知れませんが
この理屈を理解しているのと、していないのでは
将来楽譜を読むスピードが随分変わってきますので
何度も読み返して、理解するようにして下さい。
そのうちもう少し解かりやすいように書き換えるかもしれません
もし、参考になる記事などが見つかったら紹介することにします。
では今回はこれで。
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