喉で歌いながらフルートを演奏する最新技法(スロートチューニング)とは!Part 1 - フルート(超)練習法!吹き方・音楽理論・情報など・・・

喉で歌いながらフルートを演奏する最新技法(スロートチューニング)とは!Part 1

throat-tuning-1.jpg   リオです。

 先回は読者さんからの質問
 「響きのある音を出すにはどうしたらいいのですか?」
 について僕なりの基本的な考え方を書きました。

 今回はその上級編として、さらに豊かでより深みのある高品質な
 音色が出せるようになる、ちょっと面白い最新の練習方法を
 見つけたので、リポートすることにしました。



この方法は実は僕も全く別の目的のためにやっていたのですが、
この動画を見て、確かに響きのある豊かな音作りをするのに
大変効果のある方法だということの、理論的な裏付けを今回改めて
認識することが出来ました。HTMLの編集Word wrap


この人の発音は物凄くハッキリしていて聞きやすいので
理解できる人も多いと思いますが、
英語そのものが苦手と言う人にはやっぱり何言ってるか
分からないと思うので、今回も要点だけ解説します。

この動画のサムネールを初めて見たときには
アマチュアフルートのおっさんが、
フルート超初心者の人たちを対象として、フルートの持ち方や
ドレミの音の出し方なんかを動画で説明している
最近よくあるやつ・・。

と言う印象を受けました。


上の写真です。
よれよれのハワイやんシャツのような服をだらしなく着ていて、
そのうえ孫悟空のおとものハッカイみたいな顔してるし・・・・

でも、タイトルの [Throat Tuning] (のどでチューニングする) と言う言葉が
何を意味するものか確かめたいと言う気持ちになったので
ちょっとだけ気になったので動画を再生して見ることにしました。


スタートボタンを押すと・・

しゃべり方や態度、何ほざいてんの・・こいつ・・(´・ω・`)ノ

と最初やっぱり思いました。

多分あなたもそう思うと思います。


でも、しばらくして、

ではちょっと吹いてみますねと言って吹き始めると・・・・・


お〜!

スゲー!

うめ〜じゃん!



と言う感じでした。

人は見かけによらないもんでだな〜!

と思いました。

イギリスのタレントショーでのスーザン・ボイルのときのような
久々の衝撃を受けました。


もちろん、部屋の反響や録音装置がだめなので
それほど美しい音には聞こえませんが
この人の実力の凄さを知るには、かれが最初に音階を吹たのを
聞いただけで十分でした。

少なくても、彼はアマちゃんではないレベルの人だということは
すぐに判りました。



ということで、前置きが長くなりましたがこの動画の内容を
解説していきます。

この解説を読んだ後で、下の動画を見ると
彼が何をしゃべっているのかだいたい理解できると思います。









では解説します。

彼の名前はRobert Dick (ロバート・ディック)さんと言う方です。

今回彼が吹いているフルートはEastman Instrumentsと言う日本人には
あまりなじみの無いメーカーのフルートです。

アメリカに住んでいる僕も知らなかったので、どうせ安もんのトイフルートじゃねーの?
と思ったのでネットで調べて見ることにしました。

知らないのは当たり前でした。

この会社、アメリカの会社なのですが主に弦楽器を作っている会社でした。

弦楽器を引く人達には結構名が知れているようです。

その会社が、最近アマデウスやヘインズのフルートメーカーを吸収合併して
最近アメリカではほぼNo1の大きなフルートメーカーになったそうなのです。

予断ですが僕個人としては、パウエルが吸収合併されなくて良かったな
と思っています。

ぼくはパウエルを使っているからです。 ・・すみません余計な話しでした<(_ _)>


最近ではジャズや現代音楽の分野では、肉声とフルートの倍音を利用した特殊な
Multiponic (マルチフォニック) 多重合成音奏法とでも訳したらいいのでしょうか
そういったフルートの音と肉声を一緒に出してシンセサイザー的な音を作って
演奏するような曲をよく耳にするようになりました。

学校での吹奏楽やクラシックのオーケストラではこういった特殊な演奏法使用することは
まず無いと思います。

でもジャズの世界ではフルーティストのデイブバレンティンなんかが何十年も前から
当たり前のようにやっている演奏法ですね。



その技法を今回、ロバート・ディックさんはフルートの音作りの練習法として
応用していると言うことなんです。

このことに着眼した点が素晴らしいことだと思いました。


そして、ジャズや現代音楽の世界ではフルートの音と肉声とを混ぜた
マルチフォニックの音を出すことで、今までになかったセンセーショナルな
パフォーマンスをするのが主な目的で使用してると言ってもいいでしょう。

ところが、ロバート・ディックさんの場合、それだけではなく
従来のクラシックな音作りを効率用句行うために、このマルチフォニック奏法を
応用しているのです。


それはどういうことかと言うと、マルチフォニック奏法でののどの使い方を
しながら、実際には肉声を出さないで演奏すると言う方法なのです。

従来のクラシックなフルートの音の出し方は単にのどの奥を大きく開けて
音を出しなさい。

そうすれば、響きと深みのある音が出せますよ、と教えられてきました。


それと、彼の言うThroat Tuning 奏法とでは、いったいどこが違うのかと言うことになる
と思います。

決定的な違いは、マルチフォニックは肉声を実際に発することでそれを効果音として
使うのに対して、

スロートチューニングは、実際には肉声を発生させないで、
無声音状態で、のどの筋肉の動きによって共鳴箱の
大きさを一音一音理想的な共鳴箱の大きさに変化させることが出来る。

というところだと考えられます。

つまり、のどに出来上がる共鳴箱の大きさを無声音で歌うことにより
自然に理想的にチューニングされた共鳴箱を作り上げることが
出来るようになるということです。

動画を見ると、声を実際に出しながらフルートを吹くのと
実際には声を出さないでフルートを吹いている二つのシーンがあります。

何故そういう練習をするかと言うと、実際に「う〜」と声を出して歌わないと
最初はのどの変化の付け方が判らないからです。

まず「う〜」という声を出して歌いながらフルートを吹く練習を
何度もすることによって、次第に声を出して歌わなくても
頭の中で歌うだけでのどに出来る共鳴箱の大きさを常に
理想的にチューニングされた状態にすることが出来る様にする為です。

その時注意しなければいけないことは、実際に声を出して歌いながら
練習するときも、決して大きな声を出して歌わないようにすることが
重要だと言っています。

それは、必要以上に大きな声を出しながら長時間演奏すると
喉を痛めることになるからです。

この練習のために大きな声を出す必要は全く無いのです。

声を出して歌いながら上手に演奏できるようになったら
次は、声を出さないで頭の中だけで歌いながら演奏するようにします。

これで、以前より響きと深みのある音が容易に出せるようになっていると思います。

あとは、より楽に演奏できるように練習を重ねるだけです。


僕が思うに、上級者の人は結果的にみんな無意識的に
スローとチューニングの方法と同じのどの使い方をしていると思います。

スロートチューニングの練習法を行うと、短い時間で
上級者の人たちが長時間かけて感覚的に体得したのどの筋肉の動かし方を
マスターすることが出来るということだと思います。

ではあなたも、このビデオを何回も見てスローとチューニングの
演奏方法をマスターして響きと深みのある音を出せるようになって下さい。
フリースペース
この記事へのコメント
初めまして。
こちらにおじゃまするようになって、新しい発見がたくさんあり、大変勉強になるサイトを発見できたと喜んでおります。
さっそくスロートチューニングを試してみたのですが、
中低音域はできそうですが(まだ上手くはできませんが)、自分の声の音域が狭く、中高音域は声が出ないのです。
中高音域はオクターブ下げて歌うのでしょうか?
そうすると、息のスピードが弱くてオクターブ下がった音しか出せないのです。
ロバート・ディックさんが、Throat Tuning Part2、Part3もアップしているようですので、
英語がわからないながらも見てみると、
参考になる練習方法が紹介されているように思えます。
リオさんが試された感想とか、ヒントなどをお教えいただけるとありがたいです。
Posted by ribbon at 2012年12月16日 21:29
ribbonさん
コメントありがとうございます。

あまり頻繁に更新していなくてすみません。

声を出すときの音域についてのご質問ですが、ribbonさんが思っている通りで正解です。

フルートの全音域は3オクターブ以上ですよね、よほど訓練したオペラ歌手のような人でないとフルートの全ての音を声にに出すことは出来ないです。

なので、声を出して歌うときは全て自分の一番出しやすい中音域のみで歌います。

フルートが低音域の音を出すときも、高音域の音を出すときも、声に出して歌うのは中音域です。

そして、あまり大きな声を出さないことがポイントです。

これから、これからPart2の解説をすることにしますので、詳しいことはそちらの記事の中で説明することにします。
Posted by リオです at 2013年01月03日 09:18

コメントを書く

お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

ランキングバナー
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。