フルート(超)練習法 第19回 「吹き方完結編」 - フルート(超)練習法!吹き方・音楽理論・情報など・・・

フルート(超)練習法 第19回 「吹き方完結編」

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大変お待たせしました。

フルートを実際に持った状態で、「唇を横に強く引いて吹く練習、」第18回の続きです。


まずは、前置きの前置きから。

今回は、「吹き方」の完結編を書くことにしました。

細かく追求していけば、だらだらと永遠にこのテーマだけで書き続けることが出来るほどのテーマだと思うのですが、

それをすると真剣な気持ちで、早く何とか綺麗な音を出せるようになりたいと頑張ってる人にとっては、このテーマが続く限り、永遠に拷問を受けることになるからです。

その状態から早く抜け出してもらうために、今回は大変長くなりましたが一応「吹き方」の完結編としてまとめることにしました。

できるだけ退屈しないで読めるように書いたつもりですが、とにかく長いです。時間の無い人はブックマークして、何回かに分けて読むようにしてください。

でも、最後まで読まないと、今までお話してきた練習法を続けることが、逆に弊害となってしまう可能性があります。

今回は特に最後の最後まで意識を集中して読むようにしてください。

もお一度言います、このテーマ「吹き方」は、


今回が最終回です。


では続きを読んでくださいね。

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ではここからが前置きです。

今回始めてこのページから読まれる方のために一言注意です。

たまたまこのサイトの「フルートの吹き方」なんたらと言うタイトルに興味を持って、初めてこのサイトにきた人は、もう別のサイトに飛んでいかれたことと思いますので問題ないと思うのですが。

中には、それでも、なんか面白いこと、書いてるかもしれないし、もう少しだけ読んでやろうかなんて方がいるかもしれないので言います。

面白いですよ! 為になりますよ! 最後まで読んだら得しますよ・・・!  なんて、でも本当です。




まあ、あんまり面白くはないかもしれませんが、フルートの吹き方知りたい人には参考になることがあると思うので、もう少し続けて読んでみてください。

ですが、そういう人の為にちょっとだけ注意です。


この「唇を横に強く引いて吹く練習法」ていうのは、あくまでもフルートの吹き方を練習するための練習法のお話なんです。

フルートの一般的な正しい吹き方の説明をしているんではないと言うことなんです。

まずそれを理解した上で読むようにしてください。

もちろん、ここではフルートの吹き方の説明をしているのですが、普通の教則本のように吹く人のレベルに応じて、順序だった説明の仕方はしてないのです。

読む人が、それぞれのレベルに応じてヒントとして取り入れて普段の練習の応用としてくれたらいいな、と言う感じでお話しています。

ですから、ここで説明していることをいきなり実行した場合、今まで出せていた音が、一時的に出せなくなってしまうという事もあるかもしれません。

読むだけなら無害だとは思いますが、実際に練習を実践する場合は、あくまでも自己責任でやるようにしてください。

では、お話を進めていきます。

フルートの中級者用の曲なら、ある程度吹ける。

でも、どうしても安定した張りのある音で、曲を吹くことが出来ない。

という悩みを持っている人の場合の、一番の大きな原因は何処にあると思いますか?



唇の穴の形を固定させることが出来ない。

それなんです。

その答えが出来た人はもうここから先は読まなくもいいくらいです。



じゃあ、理屈はどうなのかと言うと、

音を出すために、唇に小さな穴を作るわけですが、音が安定しないという人は、たいてい吹く息の圧力を利用して、その穴を作っているのです。

そうすると吹く息の圧力の違いによって毎回穴の形が変わってくるのです。

だから音が安定しないわけですね。

以前のリオの吹き方がそうでした。

自分の吹き方がそうなってないか確かめる方法が実はあります。

何の音でもかまいませんが、フルートを持って約2秒間隔で音を切りながら吹いてみます。音が切れているときに唇の穴がふさがっているかどうかで判断できます。

もし音を出した直後すぐに唇が閉じてしまっている場合は問題です。


音と音の繋がりを安定させて吹くためには、音が出ているときの穴の形が、音を出す少し前には既に形作られていなければなりません。そして、音を出し終わった後も唇の穴の形は変わってはいけないのです。次の音を出すために穴の形を保っておく必要があるのです。

唇の穴を閉じてもよいのは、次に長い休みがある場合か、曲が終わったときのみです。息が続く限り1小節以下の短い休みの場合には唇の穴の形は保ったままにして、次に吹く音がすぐに出せるよう準備しておかないとだめなのです。

ただし、穴の大きさは、一つだけではなく大きく分けて4つあるいは5つの大きさがあるわけです。それがフルートを吹くのが難しい大きな原因だと思います。

ここからお話しすることは、リオもまだ研究中で、完全に理論を理解しているわけではないので、細かい所では理論的な間違いがあるかもしれません。

でも、ここでお話しする目的は、フルートの音が出る理論を物理学的に正しく証明することではなく、音の出る理論を利用して、フルートが上手に吹けるように成れればいいわけです。極端な話し、理論が多少間違っていてもそれを信じたお陰で、フルートが上手くなれたなら、それでもいいってことです。

だから、物理学的な理論より間感覚的、心理的な理論の方が優先されるはずです。

たとえば、唇の穴の形は、実際にはかなりつぶれた楕円形なのに、感覚的には真円を作ることを意識した方がはっきりとした明るい音が出せる。と言う経験上の事実があるからなんです。

その辺のことを理解した上でここから先は読んで行ってくださいね。

もちろん、間違った理論をいつまでもごり押しする必要はなく、正しい物理的な納得のいくデータが解かれば、いつでもそれを謙虚に受け入れるべきだと思っています。

でも残念ながら、フルートの達人と呼ばれるような人が出す音の出し方の物理的な実験データはほとんどないですね。それは演奏者の秘密でもあるからでしょう。

だからある程度は推測と、独断と偏見で話していくしかありません。そりゃ間違いだよと言うことを発見したら、コメントに書いてくださいね。

もしそういった科学的データが得られるようなよいサイトなどを発見した場合、今後、リオも紹介して行きたいと思っています。

もしあなたがそういった面白いサイトなど知っていたらコメントのところで紹介してくれると嬉しいです。何より皆の為になると思います。


ではフルートで音階を吹くときの、唇の穴の大きさはどのように変化するべきなのかについて考えて見ましょう。


で、いきなり多分で説明することになるんですが、

1オクターブごとに唇の穴のサイズは変化していると思うのです。

だから、リコーダーのように完全にいつも同じ形に保つことは出来ないわけです。

でも基本的な穴の開け方は大きい小さい以外は同じなので、3つのオクターブの音にすぐ対応できる共通の基本的な穴の形を息を吹き込む前に作っておいてやる必要があります。

フルートの音階は3オクターブなのですが、3オクターブの音階の中には「ド」の音が4つ出てきますね。つまり一番高い「ド」の音は3オクターブの音に属するのではなく4オクターブ目の最初の音なので、4オクターブに属する音だと思うのです。

そしてあなたの使っているフルートが、H足部管付きのものであれば、一番低い音はドではなくシの音ですね。ということは、一番低い度よりもさらにオクターブ低い領域に属しているということになるわけです。



つまり、H足部管付きのフルートの場合5オクターブの音域に属する音を出せるわけです。

なので5種類の大きさのちがう唇の穴の形を作る必要があるわけです。

「余談ですが、H足部管はなぜ、Hなんでしょう。シの音が出せるんだからB管のはずですね。

実は、H足部管のHは英語ではなくドイツ語のHだったんですね。

英語ではシの音はBですが、ドイツ語ではHなんです。

知ってました。H管持ってるあなた。

ちなみに、アメリカではH管は「Bフット」と呼んでいる人が多いです。


だから一番低いシの音が出せるフルートは日本では、H足部管付きと呼んでるわけですね。


実は知ったかぶりしているリオも、最近までなんでだろうと思いながら、調べてみなかったんです。

リオと同じ疑問を長い間抱えていた方、スッキリしましたか^^。

間違ってはいけないのは、H足部管が付いていてもフルート自体の調はC管だという事です。ややこしいですね。ホント」




話を音の出し方にもどします。


レスポンスの良い音を出すには、音を出す一瞬前には、その音を出す穴の形が作られていなければならないのです。ここが一番重要なポイントです。

ではオクターブごとの穴のサイズの変化はどのようにしてつけるのかということですが、

それは、あなたがいつもやってるように、唇の緊張感を変化させて穴の大きさを変えるわけです。

ただし、唇だけでやろうとすると唇の筋肉に大変負担が掛かってしまうことになり、すばやい変化をつけにくいのです。

そこでそれを補うために、補足的にですが、ほんの少しだけ、上下の歯を開いたり閉じたりすることによっても行うのです。

そうする事によって唇の筋肉をほとんど変化させることなく穴の大きさを大きく素早く変化させることが出来るのです。

本当は単に穴の大きさの変化だけによるものではないのですが、詳しいメカニズムはリオもまだ研究中なので、ここでは詳しくは言えません。その内お話しすることになるかもしれません。

でもオクターブの変化が、どうしてもつけられないという人をいままで見たことがないので、理論的には結構難しい問題なのかもしれませんが、実際に吹いてみれば感覚的に理解できないような問題ではないですね。

そして、顎を上下に動かすための筋肉は日常いつも動かしている筋肉であり強力です。顎を上下に動かす運動はとてもシンプルで簡単なので、顎の動きを利用しないという手はないわけです。

本当は音を上下させるときに多分無意識のうちにだれでも顎の骨をいくらかは動かしていると思うのですが、これからはそれをもっと意識的にやるようにしましょうという事なんです。

もちろん慣れてしまえば意識しなくても吹きたい音をイメージするだけで、全ての筋肉は勝手に動いてくれるようになります。

これは歩くことと同じですね。歩くときにいちいち足の筋肉の動きがどうなってるかなんて考えませんから。

でも短距離のスピード選手なんかは、足が動く構造や筋肉の動きについて驚くほどに詳しく研究してやってますよね。

顎というか、下の歯はいつでも出来るだけ大きく開けるようにしておくのですが、低い音を出すときにはさらに大きく開けるようにするのです。

そして唇の筋肉を動かして崩れた形を微調整をするといった感じです。

言葉で書くとものすごく複雑な表現になってしまいますが、人間の筋肉は意識と繋がっているので、意識するだけで動いてくれるわけですね、ロボットのように一つ一つの筋肉の動きを数値でコントロールしてやるなんて必要はないわけです。

心のモービルスーツである人間の体って、うまく出来てるなって思いますね。ホント。

神様が、人間をここまでうまく造れるんだったら、リオの顔とか、体形なんかをもちっとだけ見栄えよくするのなんてのは簡単なことだと思うんだど。・・・どうして?????


あ、また横道に・・・。

でも、フルートの音がどのようにして出るのかということを理論的に理解しておくことは、意識で唇やその周りの筋肉をコントロールするのに大変役立つことになるので、時間があれば色々調べて勉強するようにしましょうね。

その内そう言う音の出る理論だけのカテゴリーつくるかもね。


そして、演奏中、即座に正確な穴の形をいつでも作れるようになれば、フレーズを吹いた後、すぐに唇を閉じてもかまいませんが、慣れるまでは息継ぎ以外は曲が終わるまで、音を出しているときと同じ穴の形を一定に保つようにするといいと思います。


でも、たいていの曲は3分から5分くらいはあるので、その間ずっと唇の穴の形を一定に保つのは初めのうちは大変難しいことです。

そのために練習するのが、この「唇を横に強く引いて吹く練習」なのです。

様は、筋トレなんですね。

そしてこの練習の目的は、前に書いたように唇の表面をスムースにすることによって、風邪切り音を減らし、艶と張りのある音を作ることにあります。


もう一つの重要な目的は、先ほどお話した穴の形をしっかりと固定して曲の最初から最後まで、安定した音で吹き続けることが出来るようにするためです。


ここでまた少し余談です。

今まで一度も、フルートを唇に当てる角度のことについては説明しませんでした。

それは、フルートを唇に当てる角度については、自分でちょと色々やってみれば一番よく音を出せる角度というのは、すぐ解かるとことだと思うからです。

リオの場合フルートを唇に当てる角度というのはそのときのコンディションによっていつも変わります。演奏の途中にも微妙に変化します。

この角度が一番いいというピンポイントのようなものはないと思っています。
大体の範囲は決まっていますが、曲を吹きながら上下左右の角度を、一番楽に吹ける位置にいつも調整していくといった感じです。

理論的には、息の噴出す柱は、フルートのリッププレートの穴の反対側のエッジに吹きつけるわけですが、息の柱は正確に穴のエッジにあたっているかどうかは鏡を見ても確かめることが出来ないですね。

それと、フルートの角度を変えることによる音への影響は鳴らしやすい鳴らしにくいというのはあっても基本的な音質そのものには余り影響ないように思います。

そのときそのときのコンディションによって一番鳴らしやすい角度を見つけるようにすればいいと思います。一般的な教則本の指示に従ってやればよいと思います。

基本的には、リッププレートを内側に回して吹くと張りのある明るい音がします。まわしすぎると音が細くなってしまいます。

第18回の、Shihoさんからの質問に、リオはまちがった回答をしてしまったにですが、フルートを内側に極端に回すと音のピッチが下がります。逆に外に回していくと、音のピッチが上がり、柔らかい感じの音になります。外に回し過ぎるとボケて締りのない音になってしまうわけですね。

リオの場合、標準よりかなり内側にギリギリまで回すようにして吹いてます。

そして音が細くなりすぎたと感じたら即座に外に少しだけ戻すようにしています。

その角度はそのときのコンディションによって変わります。

その辺の調整はケースバイケースで曲の雰囲気に合わせて、出てきた音を聞きながらいつも調節するようにしています。

重要なポイントは、最初に音を出した位置で満足するのではなく、最初の数分間は特に、さらによいポジションがあるのではないかとフルートのあらゆる角度を微妙に変えながら吹いてみることです。そのときのコンディションによって普段とは違った角度で構えたほうが、いい音が出せたり吹きやすかったりするものです。

フルートを構える全ての角度はコンディションの変化に、いつでも柔軟に対応できるようにしておきましょう。


そして、以前にも言いましたが、練習するときは、いつも練習の目的をはっきりと意識してやることです。

どうして、何故、何のために、今、この練習をするのかということをしっかりと自覚してやるようにしないと、時間を無駄にすごすだけで効果が上がらないと思います。心と体は繋がっているのです。

演奏会などがあって、どうしても曲を練習しないといけない人は、ここでやっている音作りの練習は、20分とか30分ぐらい集中してやった後、自分の一番吹きやすいアンブッシャーに戻して、後は曲の練習に集中すればいいと思います。


前置きが長くなってしまいました。

ここまでが前置きでした。

エッ! これが前置き?

すみません。


だってまだ実際の練習の仕方、話してませんから。




それでは始めます。

その前にフルートを組み立ておいてくださいね。

準備はいいですか?


ではフルートを手にした状態で、唇の形の作り方を説明して行きます。



まずは口をぽかんと開けて顔全体の力を完全に抜くようにして下さい。


そうです。鏡を見て自分が一番まぬけに見える顔を作ればいいだけですね。

これは簡単ですね。

エッ!

普段の顔と変わらない?

まあ、そう言う人はそれでもかまわない・・・でしょう。

それと目は上に向けないようにすることが重要です。

それやるとちょっと怖いですから。


準備の構えが出来たら、次のステップです。

ゆっくりと下唇だけに力を入れて横に引いていきます。

上の唇にはまだ力を入れません。

そして唇の両端を下げて行き、への字の形になるようにします。

そのとき同時に少し下顎[下の歯]を前に突き出すようにします。

同時に、下唇の内側を少しめくり出すようにます。

特にめくりだそうとしなくても下唇を強く引いてへの字にすれば自然に唇の内側がめくれ出るような形になると思います。

下唇を前にめくり出すのは、下唇の内側のやわらかくスムースな面を使って穴を作るようにするためです。極端に突き出す必要はありません、コントロールできる範囲で少しだけ突き出すようにしてください。

次に、今度は唇の両端にだけ力を入れて、少しづつ唇の両端からジッパーを閉じるような感じで、唇を閉じていきます。下唇は横に強く引いたままです。

上唇の中央は完全に力を抜いたままです。

そのときたいていの人は、エクボが出来ているはずです。顎には梅干も出来ていると思います。

エクボは人によってはどうしても出来ない人もあると思うので、出来ない人は出来なくてもべつにかまいません。えくぼや梅干を作るのが目的ではないですから。

様は唇の横をしっかりと締めるということです。

スポーツでいう脇を固めるって言う感じに近いと思います。

音を出すたびに唇の形がふらふら変化しないようにする為です。

今までにも何回か唇を固定すると言う言葉を使ってきましたが、それは穴の形を固定するのではなく、唇の両端にしっかりと力を入れて、唇の基本的な形を固定すると言う意味です。

力を入れるのは、唇の両端だけで、真ん中の穴の周りにはほとんど力を入れません。

そのとき上下の歯は出来るだけ閉じないように頑張ります。唇のジッパーを閉めるために仕方なく歯を閉じていくと言った感じです。

歯を出来るだけ上下に開けておく理由は口の中に出来るだけ大きな空洞を作るためです。

弦楽器の共鳴箱のようなものを口の中に作って音を響かせるためです。

オペラ歌手が口や喉を大きく広げて歌うのと同じ理由です。

ポップスやロック歌手なんかはマイクを楽器のようにして歌うので、あまりの口や喉を大きく開かなくていいのですね。

声を響かせるのはアンプの方でリバーブなんかのエフェクトをかけてやればいいわけです。音の大きさもアンプのほうでいくらでも大きく出来ますから。

つまり、ロックやポップスの歌手はアンプを通さないエレキギターのような声が口から出ればいいわけです。もちろん歌手によって例外はあります。

ところがオペラ歌手の場合は、本来はマイクを使わないで歌うので、クラシックギターのような共鳴箱を口の中に作ってやる必要があるのだということです。

フルートの場合も原理は全く同じです。ジャズなんかでフルートを吹く場合は口の中を大きく開けないで吹きます。その代わり必ずマイクを使って、マイクにフルートのリッププレートがくっつくくらい近づけて吹くようにします。

クラシックの場合は口から喉にかけて出来るだけ大きな空洞を作るようにします。そしてマイクがなくても十分観客の後ろの席まで音が突き抜けていくような音作りをする必要があるわけです。マイクを使ってもあまり近づけすぎないようにします。遠すぎるとフィードバックしてしまうので会場のアコースティックの状況に応じてマイクの距離は調節する必要がありますね。

ここで説明しているフルートの音作りは、基本的にクラシックの音の作り方をやっているのだと言うことをしっかりと認識しておいてくださいね。

ジャズフルートの吹き方はまた別の機会にお話しすることになると思います。

ジャズフルートも基本は同じなので、まずクラシックな吹き方が充分出来るようになってから、やりたい人はジャズの吹き方を後からやりましょう。

クラシックからジャズの音作りは比較的簡単に出来ますが、ジャズの吹き方の癖が付いた人が、クラシックの吹き方に変えるのはかなり難しいと思います。

また話がそれました。

では話を戻します。

唇の両端が半分くらいまで閉じたあたりで、今度は上唇の中央辺りに意識を集中して、上唇の中央にだけに力を入れて、唇の真ん中だけ大きく上方向に開くようにします。感覚的には唇の真ん中を鼻の下にくっつけようとする感じです。

もちろん、その状態で唇を鼻の下にくっつけるなんてとても出来るわけはありませんが、そう言う気持ちで唇の中央を上に引き上げるのだと言うことです。

これはなれないと、唇の中央の筋肉だけを動かすと言うのはとても難しいことです。それは普段の生活の中ではそのような筋肉の使い方は全く必要ないからですね。

でも毎日意識して練習していると、人間の体と言うものは不思議なもので、普通は動かすことが出来ないはずの唇の筋肉を非常に細かく部分的にコントロールできるようになってきます。でも意識してやらなければいつまでたってもコントロールできるようになりません。

人間の体と、意識とは繋がっています。難しい数学や力学の理論など考えなくてもただ意識することによって筋肉を動かすことが出来るようになってるわけですね。これは素晴らしいことだと思いませんか。

それを逆に利用すれば、軽い体操などをすることによって滅入っていた気分をさわやかにしたりすることも出来ると言うことですね。

そして最後に、横方向の穴の大きさを極限にまで小さくしていき、縦方向の穴を極限まで大きく上下に広げます。

つまり出来るだけ小さく真ん丸い穴を口の中央に作ろうとするのです。

そうやって意識して苦労して作った穴の形を鏡で見てください。たぶん、真円はおろか卵を横から見たほどの楕円形にもなっていないじゃないでしょうか、もし卵くらいの楕円形が出来ていれば上出来です。

リオの場合一生懸命練習したので、卵よりも丸く真円が少しだけつぶれたくらいの感じの穴を作ることが出来るようになっています。

でも実際にフルートを口にあてて吹くときは、フルートのマウスピースで唇が押さえられるので、どうしても穴の形はある程度つぶれてしまいます。

でもそれはかまいません。最初からつぶれた穴をさらにつぶして吹くのと比べると、とても大きな違いがあるからです。

ここで、誤解があると困るので、強調しておきますが、

フルートのリッププレートを口に当てて実際に吹くときの唇の穴の形は真円ではないということです。卵を半分くらいにつぶした楕円形です。

その楕円形を作るのに、意識の中では一生懸命、真円を作ろうと意識してやることにより、実際にはやっと卵の半分くらいにつぶれた楕円形が作れるのだということです。

そして実際フルートのリッププレートの穴には真円よりも楕円形の息の柱を当てるほうが効率よく鳴るように作られています。そして特に最低音域ではさらに幅広い空気の柱を当てるようにした方が豊かで大きな音が出せます。

意識の中ではいつも真円、実際に鏡を見たときの形は卵を半分か、それ以上つぶしたの細長い楕円形。

ということです。

解かりましたか?

バーチャルな世界とリアルの世界の違いを、ここでもう一度はっきりと認識しておいてくださいね。

さて、フルートを実際に口に当てたときの穴の形は、卵の半分くらいかそれ以下までつぶれてもかまわないと言いました。

安心しましたか? 

よかったですね。

ただし、守らないといけない大変重要なことが一つあります。

それはフルートに息を入れているときも、止めているときもいったん作った穴の形は吹いている途中で変わってはいけないと言うことです。

「穴の形を変えない、」これが最大のポイントです。

ではこの段階で、いよいよフルートを持って音を出してみましょう。

フルートのマウスピース[リッププレート]のポジションは、以前お話したように、まず顎の窪みに当てて、少しづつ上に軽く押し上げて行き、音が出るようになったところですね。

ベストのポジションは人によって、あるいはそのときのコンディションによっても多少の違いがあると思いますが、絶対に唇のエッジから上には上げてはいけないということです。

エッジのぎりぎりまで近づけるのはありだと思います。

どうですか音を出すことが出来ましたか?

以前よりとても綺麗な音を出すことが出来たて言う人いますか?



できました。というひと。

奇跡です。

あなたは天才です。

たいていの人は、ほとんど音が出なかったり、かすれた音しか出なかったのではないでしょうか。

それが普通だと思います。

だって、思い切り力を入れて無理やり吹いているのですから。

この吹き方で、何日か練習して、30分らい吹き続けても唇がベロベロにならなくなってきたら、


次のステップに行きます。


次のステップは少しづつ唇の力を抜いていく練習をしていくのです。

そして今度はこのサイトの一番最初のころにお話したフルートの理想的な吹き方。つまり口笛を吹くように縦方向に口をすぼめて吹くやり方にもどしていくのです。

今度は横に引いて吹く練習をした後なので、唇を横にひきながら、しかも同時に縦方向にすぼめて吹くという大変矛盾した吹き方をするのだという、感覚が解かる様になっていると思います。

このような矛盾した吹き方をしなくては本当に良い音を出すことは出来ないということなのです。

それが、フルートの演奏を聞いたとき、素人と、プロの音質が全く違って聞こえる最大の理由だと思うのです。

もちろん楽器の違いも多少は影響があります。プロはみんな良い楽器使ってますからね。

細かい点で見れば楽器の違いはものすごい影響があるともいえますが、大きな観点から捉えると、楽器の良し悪しなんかは、ほとんど関係無いと言えるほどのものだと言うことです。

だから、

クラシックのプロフルーティストのような音を出す為には、縦方向にすぼめて吹くだけでも駄目だし、横に引いて吹くだけだも駄目だということなのです。



明るく張りのある大きな音が出せないという人は、

この縦と横の力関係の微妙なバランスの取り方を体得する必要があるのです。

ここまでの練習で、唇の筋肉がある程度出来上がり、穴の形を自在にコントロール出来るようになったなら、

ここから先の練習課題は、横に引く割合と縦方向にすぼめる[開ける]割合のバランスをとることに集中すればいい訳です。

そして、理想とする音が出る穴の形を、息を吹き込む前に一瞬にして作れるようにするわけです。

前にも言ったように初心者の人は、音が出るの穴形を、息を吹き込む圧力を利用して作っていると言うのが普通です。

だから、それが音のレスポンスと、音質を悪くしている最大の原因だということです。

リコーダーのマウスピースの穴は、息を吹き込む前も、吹き込んでいるときも、吹き込んだ後も、穴の形は変わりませんね。

当たり前のことですが、これがものすごく重要なポイントなのです。

フルートで安定した音を出すには、極端にいうと、唇の穴をリコーダーの様に固定してやればいいのだという事です。理屈は簡単なので、納得できますよね。

それを出来るようにするには練習が必要だということです。

本当はそれさえちゃんと出来るようになれば、穴の形は音が出る範囲であればどんな形でもそれなりの魅力ある音を出すことが出来るのです。

簡単に言えば、ジャズっぽい音を出したいときはわざと穴をつぶしてやればいいわけです。

そして、クラシックにしろジャズにしろ、最終的には唇にほとんど力を入れないで吹ける感覚にまでもっていきます。



本当は唇には、いくらか力は入っているのですが、力を入れて吹いていると言う感覚は全くなくなるという意味です。

つまり唇の筋肉が出来上がっているので、軽く意識するだけで理想的なあるいは思いどうりの唇の形を作り上げることが出来るのです。

ここまでリオが説明したことが出来るようになったなら、あなたは音を出すことに関しては、もう上級者と言えるでしょう。

ここまで出来るようになった人は、全音域に渡って楽に音が出せると言うだけでなく、かなり自由にフルートの音色をコントロールできるようになっているはずです。

ですから、そこから後は、あなた自身の独特の音作りをしていくようにしましょう。これと思った一つの音を追求していくのもよし、クラシックからジャズまでいろんなバラエティーの音色が自在に出せるようになることを目指すのもまた、良しだと思います。

ここで、今までやってきた音作りの練習法の重要なポイントを少しちがった角度で、もう少しだけ突っ込んでお話しすることにします。

ちょっと、くどくなりますが、

しばらくサボっていたので今回は大サービスということで、やりますので、付き合ってやろうかと言う人だけ読み進んでください。



フルートで、綺麗な音をだすために、色々なアプローチでいくつかの練習法をやってきました。ここまでやってきた人なら自分なりのオリジナルの練習法を編み出すことも可能だと思います。

しかしそれらの練習の目的はたった一つのことに行き着きます。

それは、先ほどお話した、唇の穴を、ねらった音色が出せる形に固定できるよにすること。[固定すると言う意味は唇の両端に力を入れて唇の基本形が崩れ無いようにしてやる事でしたね、]

ここまでの、全ての練習法はこの為やったのだ。と言っても過言ではないのです。

何故そう言うことがいえるのかと言うことをもお少し、解かり易く説明してみます。

先ほど話したことを繰り返すことになりますが、またリコーダーを例にとって説明します。

リコーダーはフルートと同じように、息を吹き込んで音を出す楽器ですね。

でもリコーダーはフルートとちがって吹く人や吹き方によって音色が大きく変わるということはありませんね。

何故でしょう。

そうです。

リコーダーのマウスピースには息を吹きつけるための穴が既に作られているからです。そしてリコーダーを設計した人が一番よい音だと思った音が出るように穴の形が固定されているわけです。

後は演奏者が息の量とスピードをコントロールすることによって、音の強弱をコントロールするだけです。音の強弱は変えることが出来ますが、音色そのものは変えることは出来ません。さっきお話した様に、リコーダーは息を吹き込む穴の形が固定されてるからですね。

フルートの場合、リコーダーのマウスピースの穴に当たる部分を、人の唇で作ってやる必要があるわけです。

そこで問題なのは、人の唇の形は人によって皆違うわけです。そして唇の筋肉は指の筋肉のように細かく自由に動くような構造になっていないので、唇の筋肉を自由に操るのは難しいわけです。だから人それぞれいろんな唇の形でフルートに息を吹き込むことになるわけです。

すると、当然フルートから出てくる音は、吹く人によってみんなちがう音がするわけです。


では人間ではなくロボットにフルートを吹かせたらどうなるんだろう?
と思ったことはありませんか?

もしロボットが非常に高性能なもの、たとえば、映画のアイ・ロボットのようなアンドロイド型のロボットだったなら、多分、パーフェクトにいつでも何回でも同じ音を出すことが出来ると思います。そして、ゴールウェイやパユなんかの音の再現も本人かロボットかほとんど聞き分けられないくらいの相当なレベルで出来ると思います。


少し前のニュースで、ロボットがフルートを吹いているのを見ました。感情のこもってない吹き方でしたが、フルートの音そのものは、プロの音とまではいきませんが、ロボットが吹いてるとは思えないほど綺麗な音がしていたのには驚きました。最初はフルートからではなく、スピーカーから音をだしているのだと思ったほどです。

なぜロボットが本物のフルートを綺麗に吹けるかと言うと、あのロボットの唇の穴の形が、フルートを吹くのに適した形に仕上げているからだと思います。そして穴の形が空気が吹き込まれる前に既に固定されている、ということです。

このニュースを見てわかったことは、上手にロボットを作れば、ロボットの方がへたな人間より綺麗な音を出すことが出来ると言うことです。

ただし実験用のロボットは唇のかたちはかなりよく研究さていたのですが、舌の動きまではあまりうまくは作られていなかったようなので、スラーは綺麗にふけるようですが、スタッカートが甘いですね。

曲を吹くのには舌の使い方が、凄く重要なんだということを思い知らされました。

あのロボット、将来舌の使い方まで完璧になって、例えばゴールウェイなんかが開発プロジェクトに加わってコンサルトなんかしたら、相当の演奏が出来るようになると思いました。

だって、難しい曲をものすごく速いスピードで演奏しても人間のように指使いを間違える、なんてこというこは絶対にないのですから。

ここまで書いて、今ネットでサーチして見ました。

ありました。

あのニュースの映像を発見しましたので、ここにリンクを張っておきます、




話をリコーダーに戻します。

見ましたか、上の映像? ロボットでもあんなに綺麗に吹けるのだったら、何故フルートにリコーダーのような息の吹き込み口をつけないのかという疑問が起こりますね。

たしかに、リコーダーのように吹くだけで、だれでも一応に綺麗な音が出せるアタッチメントをマウスピースに取り付けることは可能だと思います。

ただ問題なのは、フルートはリコーダーと違い、同じ楽器で3オクターブの音を出さなければならないわけです。

リコーダーの様に固定された息の吹き込み口をつけた場合、1オクターブの音しか出せなくなってしまうということです。リコーダーの場合オクターブを出す穴が裏に開いてますね。

3オクターブの音を出すためにはオクターブごとに違う形のアタッチメントを3種類用意して、オクターブごとに取り替えて吹かなければならないということになるので、実際には1オクターブ以上の曲を吹くのは無理だということになるわけです。

サックスのようにオクターブキーを取り付けると言うのは考えられますけどね。

考えてみると、どうしてフルートにはサックスのようなオクターブキーがないんでしょうねえ?

無くても音が出せるからだと言われればそれまですが、

もしオクターブキーがあれば、初心者の人にとっては、3オクターブ目の音だしに、苦労しなくても簡単に綺麗な音が、出せるようになると思うのですが、どなたか理由知りませんか?



オクターブキーを付ける付けないの議論はさておき。フルートのマウスピースが、リコーダーのような固定式になっていないのは、さまざまな変化のある音色を作り出すことによって音に表現の幅をつけるためですね。

それはフルートを直接口にあてて吹くということの、良いところであり悪いところであるわけですね。

コインの裏と表のような関係なので、将来どんなにフルートの製作技術が発達しても多分この問題を解決することは出来ないでしょう。

と言う事は、人間の側で、空気を吹き込む穴の形を調節してやるしかないということです。

つまり、あなたが2百年後に生まれてきたとしても、結局は唇を中心とした顔の筋肉トレーニングを一生懸命やる以外には解決方法はないということです。残念ながら、フルートに関してはどんなに高いお金を払っても、簡単によくなるフルートは買えないという事です。

ああフルートにこれ以上の未来はないのか。

未来があるのはロボットだけ。

将来、ロボットの一流フルーティストには、人間は絶対に勝てないときが来ると思いますね。

チェスの世界では人間はもうロボットには絶対に勝てないですから・・・。

まあ未来の話しはおいて置くとして、
皆さん、今日も顔の筋トレ頑張りましょうね。

パユがどこかのインタビューに答えて言ってました。

「私も10年間はフルートの機械的な基礎トレーニングばかりをスポーツをするように一生懸命やっていました。」と、

皆さんどう思いますこの言葉。もう1年以上やってるのになかなか上手くなれないとお悩みのあなた。

最後に、フルートで感情豊かな表現をするには、ビブラートとタンギングの仕方が非常に大切になってきます。ビブラートやタンギングは練習のときは気持ち悪いほど激しくつけてやるようにしましょう。

ちょっと下品な演歌を歌うような感じでやるといいかもしれません。ビブラートを付ける練習をするときはいっそのこと演歌の曲を吹きながら、激しいビブラートを付けながらものすごーく下品に吹いてやるというのも、練習法としてはいいと思います。

もちろんクラシックのコンサートで演歌調のビブラートやっちゃいけませんよ。

クラシックでのビブラートは、基本的に、フレーズの最初から最後までいつもつけます。

ジャズや、ポップスでは、フレーズの途中から終わりにかけてだんだんと強く掛ける様にするのが普通のやり方です。

必ずそうしなければいけないというものではないと思います。これは演奏者の曲の解釈によって変わるもので、演奏者の個性の出し所だと思います。

そして一人で練習するとき、最初はいつも出来るだけ大きな音を出してバリバリと音を割りながら、とても下品な音で曲を吹くようにしましょう。

30分から1時間位して、唇の緊張がとけて、楽器が完全に響かせるようになったなら、そのあとで、上品な音でピアニシモなんかでも曲が吹けるように練習するのは効果があると思います。

もちろん、いつも必ずそういう風にしないといけないという意味ではありませんよ。

時間の無いときには、とにかく大きな音で、出来るだけ下品なビブラートをかけながら、音をバリバリ割って吹く、これだけやってもかまいません。

上品で綺麗な音を出したくて、いつも小さな音で練習していては、いつまでたっても、楽器を鳴らしきった本当に綺麗な音というのは出せないからなのです。

リオの友達で、とても上品で、つつましく、普段は蚊のなくような感じの声でしゃべる女性のプロのピアニストがいるんですが、その人にピアノを弾かせると、別人のようにパワフルな演奏をするのです。もちろん曲にもよりますが。

リオは彼女に、たまにピアノの弾き方、教えてもらったりすることもあるんですが、彼女が言うにはピアノでいい音を出すためには、鍵盤を叩き割るようなつもりで引く練習をしないと駄目なんだそうです。

実際、彼女、いままでに何台かピアノを駄目にしてしまったそうです。

あるとき、彼女、僕にこう言いました。

リオさん、私の手さわって下さっていいわよ。

あ、もちろん、いやらしい意味ではないですよ。

おどろきました。力を入れてないときは普通の人と変わらない柔らかい手ですが、鍵盤を抑えてるときの彼女の手にさわると、筋肉と筋が浮き上がって、まるで鋼鉄の手ですね。小指の付け根の筋肉なんて盛り上がってて、肉じゃなくて太いスジかと思えるほどコリコリしてました。

そのあと、

リオさん、わたしフルート吹いたこと無いんですけど、あなたのフルートちょっと吹いてもいいですか。

ええいいですけど〜、フルートってやさし〜く持つんです。そんなふうに持つと・・・フルートが・・・・ア!・・・つぶれます・・・

まあ、そう言うふうにはならなかったのですが、

あなたも、ピアニストにはフルート貸さないようにしましょう。


何が言いたいかと言うと、

フルートの場合、唇の筋肉をピアニストの手のように鍛えてやれば、迫力のある、綺麗な音が出せるようになるんだと言うことなんです。

唇の筋肉はいくら鍛えてもフルートを壊すようなことは無いので大丈夫です。

あと、

聞く人にフルートが上手だと思わせる一つの大きな秘訣を教えましょう。

それは、

ビブラートを上手に付けることです。ビブラートを上手に付けることで、多少かすれた汚い音でも、それなりに、美しい音として、聴衆には聞かせることが出来るのです。

ラジオなんかで、フルートの曲が流れていて、あ、これはゴールウェイが吹いているな、なんて、すぐ判る事がありますが、音色はもちろんですが、ソロで演奏する場合、個性のある特徴的な音色を作る要素としてビブラートの付け方がすごく大きな役割をしているのです。

ただしグループで演奏する場合、あまり特徴的な激しいビブラートを付けると他の楽器の中に溶け込めず、目立ち過ぎてしまうので、控えめにしましょう。

ゴールウェイの演奏から、ビブラートを取り除いた音を想像して見て下さい。けして魅力ある音には聞こえないはずです。 もしラジオなんかでゴールウェイがわざとビブラートなしで演奏した曲が流れていた場合、ゴールウェイが吹いているとはだれも気付かないはずです。

魅力ある音はアーティキュレーションとともに、ビブラートで作るのです。

フルートに限らず、アマチュアの演奏会などで、音やリズムは間違えないで上手に演奏しているのに、あまり魅力的に感じないことがありますね、その場合、ビブラートが上手につけられていないのが、大きなの原因であることが多いのではないでしょうか。

後は装飾音がうまくつけられないなどの、いくつかの細かい点が上げられます。



今回で基本的なフルートの音の出し方に関するお話は完結することにします。

次回からは、カテゴリーを変えて、別のテーマでのお話をして行こうと思っています。次に何のお話になるかはまだ決めていません。

今回の事件の経験から、次に更新するのがいつとは言えませんが、仕事の方が超いそがしくならない限り、必ず近いうちに書きますとだけ言っておきます。

では次はどんなテーマになるか楽しみにしていて下さい。


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この記事へのコメント
リオさんはじめまして。高1の♂です。
自分は高校になってからはじめて吹奏楽部に入部しフルートを吹いているのですが、やはり中学の時からやってる人は自分より上手で劣等感を非常に感じます。
それでも必死で練習し続け、最近はこのHPのおかげで、音色に関しては遜色ないと周りからも言われるようになりました。
ですが、「指回し」で圧倒的に差がついてしまうのです。
今やっている曲はテンポが速くて16分音符のオンパレード、しかも3オクターブ目の音符ばっかりなのです。
これにはかなり参ってしまい、テンションの低い状態で毎日ゆっくりのテンポで練習してるのですが、他にもやらなきゃならない曲がたくさんあったり・・・指回しが高度な曲が何曲もあったり・・・で困ってます。

リオさんはどのように指回しの練習をしましたか?よければ教えてください。

Posted by かれんだー at 2007年02月18日 21:25
リオです。

カレンダーさんの質問にお答えします。

このサイトで、リオの練習法を実践してくださり、効果があったと言う言葉を聞くのはホントにうれしいです。

「指回し」フィンガリングについての質問ですが、高度な曲では指が速く回らず曲のテンポについていけないと言うことですね。

カレンダーさんの指や手に特別な障害が無い限り、どんなに速い曲でも、誰かが演奏できているのなら、それについて行けないと言う事は無いはずです。

それはカレンダーさんの手や指の機能的な問題ではないはずです。

確認のためにちょっと実験してみてください。

楽譜を見ないで、何でもいいから、でたらめに、指をメチャクチャ速く動かしてフルートを吹いてみてください。

たぶん、ゴールウェイやパユなんかがすごく速い曲を吹いているのと同じくらい速く吹けると思います。

つまり、カレンダーさんの指が回らないのではなく、頭が回っていないのです。


つまり楽譜が速く読めていないのが一番大きな原因だと思います。

あとは、ドレミファソラシドのスケール練習が十分出来ていないのが原因だと思います。

音楽には、12のキー「調」があることは知っていると思います。

その調ごとのスケール練習を毎日一生懸命練習するのです。

初めはゆっくりでかまわないので、一番下のドの音から一番上のドの音まで、オクターブごとに区切って、一定の速度で半音階が吹けるように練習します。

特に3オクターブの高音階を練習するようにしてください。

慣れたら、一息で全音階を一定のスピードで上がり下がり、が出来るようになるまで練習しましょう。

あと、楽譜を速く読めるようにする方法は、次の回からの「楽譜の読み方」のところで紹介することにします。

ぜひ読んでくださいね。

フィンガリングについてのカテゴリーもその内作ることにします。

Posted by リオ at 2007年02月22日 17:46
ありがとうございます!
具体的な練習方法を教えてくださったのは本当に助かります。
頭が回っていないということだったんですね・・・。

身体に気をつけてこれからも更新頑張ってください。
Posted by かれんだー at 2007年02月22日 21:57
リオさん、初めまして。
早速ですいませんが、私の吹くフルートの音は、一応音は出るんですが、なんだか空気がぬけるようなザァーという音も入ってきてしまうんです。得に、楽譜でいう五本線を上に出たあたりの音が。それって空気を吹く口の角度が悪いんでしょうか?それとも、吹く時の口の形が悪いんでしょうか。。。私の理想の音は、丸っこい音なんですが、今の私が出す音はつまようじのように先の尖った様な音なんです。それをキレイに吹くのに夢中で、強弱もつけられないし・・・。
Posted by そめ at 2007年12月03日 11:31
Posted by えぅぅ$ at 2008年03月13日 18:39
初めましてです。
私、肺活量があまり無い為なのか、下、上の音が混ざって音が安定していません。
頭部管だけで一回吹いてみてもやはり音がぶれているんです。どうすればまっすぐな音が出ますか?
もし何かよい練習法、アトバイス、もしありましたらおしえてくださるとありがたいです。
Posted by かおん at 2009年03月07日 11:06
はじめまして。

あたしはピッコロと
フルート両方吹いてるのですが
どうしても
フルートの音が
自分の思った通りの音に
ならなくて、、

どうしたら
澄んだ音になりますか?

教えてくださると
うれしいです★
Posted by ゆい at 2009年04月20日 00:04
リオです。

そめさん、かおんさん、ゆいさん、の質問にまとめてお答えします。

そめさんの理想とする丸っこい音、ゆいさんの言われる澄んだ音、

これはどちらも同じ問題だと思います。


この問題を解決するには、唇の両側から中心に向けて出来るだけ力を入れて唇を絞り込むようにします。(唇の両端に力を入れすぎて音が悪くなると言う事はないので思いっきり力を入れるようにします。)

そして中心に出来る穴の回りだけ力を完全に抜くようにします。

そして、出来た穴を音が出なくなるギリギリまで、できるだけ上下に開くようにします。

このとき、唇だけでなく歯もできるだけ上下に開くようにします。

これが一番重要なポイントで、難しい所です。


そして息は前に向けてではなく、マウスピースの穴の真下に吹き込むようにします。


このような気持ちで、音を出しながら良い音が出るポイントを探していくように練習して下さい。

一般的に、唇の中心に力が入り、穴の形がだらしなく横に広がると風を切る音が混ざったり、空気の抜けるような音になります。

実際には、鏡で見ると殆んど分らない程度の違いでしかないので、理想的な穴の形も平たく横長に見えます。



かおんさんの質問の肺活量の問題ですが、
フルートで良い音を出す為に肺活量は全く関係ありません。

長く音を吹き続けるのには必要です。

音を安定させるのに腹筋の強さも関係ないです。

それは、リコーダーを吹くときのことを考えてく見れば分ります。

リコーダーは肺活量や腹筋の強さに関係なく
だれでも同じ音を出す事が出来ることから解かります。


それは、リコーダーの場合、マウスピースの穴の形が理想的な形に固定されているからですね。

フルートの場合は、唇の穴の形が固定できないのが問題なのです。


もちろん、それ故にいろんな音色の変化が付けられるという良い点なのですが、初心者にとってはフルートで良い音を出すのを難しくしている一番の問題点だと思います。


逆に言えば、フルートで良い音、自分の出したい音色を作るには、唇の穴の形を自分の思いどうりに調整出来るように、唇の筋肉を鍛えることに尽きるわけです。

唇の周りにある、ありとあらゆる筋肉をバラバラに自由自在に動かせるように訓練するのです。

そうすれば、頭の中で出したい音を想像するだけで、唇の理想的な形が自然に出来上がるようになります。


それには、毎日試行錯誤しながら実際に音を出して練習するしかないですね。

このアドバイスが参考になれば嬉しいです。

練習頑張ってくださいね・・・。
Posted by リオ at 2009年04月24日 19:03
リオさん、こんにちは

 ボクは海外出張が多いので、ホテルでフルートを吹くことが多いです。もちろん独学で先生がおりません。最近、このサイトを読むようになりましたが、「あぁ、そうだな」と思うことが多いです。

 それとユーチューブでゴールウェイのビデオを見たらレッスンのビデオがありました。これはかなり参考になりました。

 リオさんが指摘しているように、フルートの歌口(穴の部分)で下唇を潰していることが多かったのですが、ゴールウェイのレッスンでは「不満があるときのように下唇をグッと突き出して、下唇の下縁を確認してから歌口をフルートのリップ・プレートでそっと触る」のが良いということに気づきました。そうすると、一番出しにくい「ド」の音がきれいに出るのです。

 それと、ボクの独学の成果ですが、低いドから高いドへ移行するにつれて、アンブシュアのサイズは0.01ミリほど小さくしてゆく(という意気込みのみですが... (^_-)-☆)というのが良いように思います。あくまでも意気込みであって、意識すれば良く、それが出来ているとは思いませんがね。

 また、安物のフルートですが、ボクはヤーフー・オークションで15000円ぐらいの「Kaerntoner KFL-25」を買いました。譜面台やCDや楽譜などが付属していますので、お買い得だと思います。勿論3年で使い捨てのつもりです。現在サビが出ていますが、「いわゆる銀焼け」で、銅のサビの緑青はまったく出ていません。

 このフルート、とにかく入門用としては、おすすめで、指使いの練習になると思って使い捨てのつもりで買うべきですね。使い捨てしても、譜面台とケースと楽譜は残りますから。

 リオさんが言うような唇の筋トレをキッチリやれば、このフルートでも良い音を出そうと努力する限りは良い音が出ると思います。

 リップープレートがムラマツのように出来ているかどうかは不明ですから、演奏者を育ててくれるようなフルートかどうかは不明ですがネ。

 まぁ、演奏者を育ててくれるのはリオさんでしょう(^_^.)
Posted by Shu at 2009年07月15日 12:15
こんにちは。前回の質問、丁寧に答えて頂きありがとうございました。
リオさんの教えて下さったように、できるだけ穴を小さく上下に開いてみたところ、
鏡の前でやっている分にはいいのですが、いざフルートで吹くとなると、唇がプルプル震えてしまいます。
これはきっと、筋肉作りが十分ではないのでしょうかね。
筋トレをもっとやってみることにします。

それと、また新たな質問が;
タンギングのやり方が分からないです。
特に高い音ではタンギングをするともれなく風の音付きという感じで…。
鏡で見てみたところ、タンギングをすると唇も一緒に揺れてアンブッシャーがグラッとなってしまうのが原因だと思うのです。。
タンギングをするのにすご〜く力を入れてしまうので、曲のテンポに追いつけません。
自分のタンギングの方法が正しいのか不安になってきます。
よければ、正しいタンギングの方法を教えて下さい。

Posted by そめ at 2010年01月16日 10:15
リオです。

そめさんの質問にお答えします。
正しいタンギングのやり方についてのご質問ですが、
タンギングのやり方は一つだけではありません。

だから、正しいやり方、間違ったやり方と言うのはないんじゃないかと思っています。
曲の雰囲気に合わせて強くしたり弱くしたりその他、自在に変化させます。
そのやり方は人によって違ってよいと思います。

基本的には、軽く舌の先を前歯の裏の真ん中あたり(歯茎には当たらない)に軽く当てて
トゥ・トゥ・トゥ・トゥ・・・・・と発音するようにすればいいと思います。

でも速い曲の場合はダブルタンギングで、トゥ・ク  トゥ・ク  トゥ・ク ・・・
トリプルタンギングで、トゥ・トゥ・ク  トゥ・トゥ・ク  トゥ・トゥ・ク ・・・

などと発音することもよくあります。

でも、タンギングが追いつかないような時には無理してタンギングをする必要はないと思います。これはケースバイケースです。

自分のタンギングの力量によって判断すればいいと思います。

音符にスタッカートがついていればもちろん強くタンギングをしますが、
スラーがついていればタンギングをしないことが多いですが、
聞く人にわからないように裏技的なタンギングをすることもあります。

ただし、同じ音が連続する場合はタンギングをせざるおえないですね。

ものすごく速く同じ音がたくさん連続する場合、トリプルタンギングでも間に合わないときがあります。

そんなときは、舌を歯茎にくっつけてラララララ・・・・と機関銃のように演奏することもありますが、これはタンギングというより特殊効果と考えたほうがいいと思います。

こういった特殊なタンギングの奏法は、演奏者の演奏テクニックの差が出るところでしょう。

正しいタンギングか、間違ったタンギングかは、曲の雰囲気に合っているかどうかで決まると思います。

どういうタンギングをするべきかは、演奏者の曲の解釈が重要になってくるところです。

初心者の方が注意することは、舌を歯の裏に強く当てないようにして、
舌が歯の裏に当たる面積も出来るだけ少なくするように心がけるといいでしょう。
これはあくまでも基本です。



それから、「タンギングをすると唇も一緒に揺れる・・・」そうですが、それは多分、
タンギングをするときに下顎が微妙に、上下や前後に動いているのではないかと思います。

唇の両脇に力を入れて、しっかりと下顎が動かないように固定するようにするといいと思います。

それから、唇を上下に開くとブルブル震えるのは初めのうちはある程度、仕方ないでしょう。
練習しているうちにだんだんと震えなくなってくるはずです。

注意点としては、
唇を上下に開けようとする力より、はるかに強く唇の両脇を締めることが重要です。

もっと言えば、
唇の両脇を強く締め付けることによって、力を抜いている唇の真ん中だけが自然に
上下に開くと言う感覚です。

唇の真ん中を上下に開くのは音が出なくなるギリギリの点までやっていいです。

一番音が良く鳴るのは音が出なくなるギリギリの点なので、唇の真ん中を空けすぎて
音が悪くなると言うことは考えなくていいと思います。

ただし、曲によって、わざと線の細い音を出したいときは別です。

線の細い音もけっして悪い音ではないということも、知った上で
普段は、線の太い最大限に楽器を鳴らしきる音を出すように練習すべきです。

そうすれば線の細い音や、味わいのある中間色的な音色を自由に作り出すことが
楽に出来るようになります。

参考になったでしょうか、

質問や意見があれば何度でも気兼ねなくしてください。

しばらく返事が書けないこともありますが、出来るだけ返事は書くつもりですので・・・。
Posted by リオ at 2010年02月03日 09:47
あ…ありがとうございます。
リオさんの言うポイントを意識しながら、練習に励んでいこうと思います。
実は私もアメリカ(インディアナ州)のハイスクールに通っていて、
そこでバンドに入っています。
しかしバンドは授業の1つとして数えられるので、
先生も生徒もあまり細かいところまで気にしないというか、
みんなで上手に合わせてみよう〜という和やかな雰囲気が…。
それはそれでアメリカらしくて嫌いではないのですが、
なかなか音楽に関して質問できる人がいなくて、、、
そんな中、細かく分かりやすく説明してくれるリオさんのこのブログにはとても感謝しています。
これからも度々お世話になることがあるかもしれませんが、
どうぞよろしくお願いします!!
Posted by そめ at 2010年03月13日 09:02
リオさん、はじめまして
ホームページ、興味深く読ませていただきました。2014年になってから記事がないのが残念です。
さて、「吹き方完結編」の内容ですが、私の考えと共通する部分と、全く反する部分があります。文章にすると大変長文になり無理ですが、幸い、拙著「フルート・フルート」(1999年、大河出版)がありますので、一読ください。
「フルートの音響学」「良い響きを目指すフルートのアンブシャー」「フルーティストロボット」「腹圧のポイントは喉」「フルートの弱音器を作ろう」などなど楽しい項目があるエッセイ集です。
出版以来15年も経過していますので、その後の研究で私の考えも変わった部分があります。最近、初心者を教えていて大発見をしました。それぞれの音に適した流速のコントロールに、声帯の周りの筋肉の締め加減が大きな役割を担っているということです。第3オクターブを出すときに、下腹に力を入れてというのは間違えです。それは、すべての音域に共通な、腹圧を上げるための必要条件です。流速を速くするには、咳をする直前のように声帯を締めるのが正しい方法です。また、最低音域をフォルテで鳴らすためには、息の量を増やし、かつ流速を速くしないために、高音域とは逆に、かじかんだ手を、ホーホーと温める時のように、声帯の周りを広げることがポイントです。決して、アパチュアや、上下の歯の間隔を変えてはいけません。
Posted by 吉倉弘真 at 2014年08月04日 00:41

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